「こども禅大学」の始まり
お寺でのこども向け教育活動は2015年、東京は港区三田の龍源寺さんから始まりました。
龍源寺さんは、福沢諭吉が啓蒙思想を広めたお寺です。
このような歴史あるお寺で、「こども禅大学」は開幕しました。
まずは、「こども禅大学」メンバーからの意見・感想を紹介しましょう。
教育システムの三つの課題
これまでとは違う苦難を予感していますか?
これまでの成功テクニックとポジティブシンキングはごまかしだと見抜いていませんか?
予想外のパンデミックに、宗教と人種の対立。そしてAIの登場。これまで通りの勝利のテクニックが通用しなくなることを、予感しているお母さんたちも多いでしょう。
すでに、不登校児童が増え続けています。不登校児童は身を以て、私たち大人に克服すべき三つの課題を示しています。
「自発とは?」
「学びとは?」
「ネガティブとは?」
これら三つの人間教育の根本は、既存の教育システムではなおざりにされてきました。このシステムの弊害が、不登校という形で暴かれているのです。
お母さんの気づきの場
こども禅大学の主眼は、目先の損得優先の私塾とは真逆です。この活動の利益は金銭ではありません。
時代への拭い去れない不安を感じていながら奮闘するお母さんたちが悩みに素直になる場です。
拒絶反応という形で、目に見えない学校のシステムに対して反応してしまうこどもたち、既存の教育環境に馴染めないこどもたちの感性こそ、未来への道標となるでしょう。
こども禅大学は、悩みや苦しみを受容し、健全でリラックスした子育てができるようになる「お母さん自身の気づきの場」です。
逆転の気づきの場
1「偏見」「障害」「マイノリティ」などの社会からのネガティブなイメージ
2「失敗」
3「不安」「葛藤」などのネガティブな考えや気持ち
それぞれに対応する学びの会を開催していきます。
社会からのネガティブなイメージをしっかり捉え直す「思考塾」。
「失敗」を避けず「失敗」を活かせるようになる「しっぱいを失敗にしない会」。
ネガティブな考えを表現の原動力とする「作文堂」。
それぞれの会で、世間が押し付けるネガティブなメッセージやフレームワークと対峙し、それらを排除したり抑圧したりすることなく、それらを子育てへの活力とする逆転の気づきができるでしょう。
お母さんが繋がりあい学びあう場
儲け主義の学習塾とは、そもそも理念も目的も違います。対極にあると言えるでしょう。
こども禅大学は、親としての健全で自然な気づきの場です。
この場には、孤立したまま奮闘していたお母さんたちが集まります。仲間たちの不安や悩みに気づき、そして自分自身の不安や悩みを知ることで、余計な負荷を降ろせるようになります。そしてこどもたちとリラックスして向きあえるようになります。
この場で、子どもに自発力を伝えられる人間へと親が目覚めていきます。
言葉だけでは何も変わりません。自身の姿を通してこどもたちに自発を示せる人間になりましょう。
こども禅大学の会場と教室
こども禅大学は、横浜や鎌倉や横須賀を中心に神奈川県全域で活動しています。
どの会場でも親子で参加できる坐禅の時間があります。
失敗や障害から逃げずに乗り越えてきたユニークなゲストたちにも会えるでしょう。
自分の気持ちにも素直になれますし、世界の多様性にも出会えるでしょう。